たまte箱 Vol.28 2004/10/11
時の話題

「米国産牛肉輸入再開について」

二〇〇一年に国内初の狂牛病が発生、全頭検査、危険部位の除去が実施された事はご存知の通りです。その後も狂牛病の発生が報道されますが、一頭目の様なパニック、牛肉離れは姿を消し、安い牛丼を求めて長蛇の列を作る人さえ出てきます。

景気回復は伝えられても、雇用環境の改善には程遠く、安い米国産牛肉の待望論も大きな声となっています。狂牛病、鳥インフルエンザ、偽装表示と食への信頼が失われてゆく中、諦め気分も手伝って米国産牛肉輸入再開支持となれば、ブッシュ、小泉のシナリオ通りの反応となります。

狂牛病の人への感染は英国を筆頭に六ヶ国、百五十七人と報告されています。日本人の発生は有りませんが米国人は一人発生報告が有ります。但、その一人も英国滞在歴有りとされ、事実上米国内における狂牛病の人への感染報告は無いとされています。

狂牛病は、異常プリオンの発生により運動障害、視力障害を発生し脳がスポンジ化する不治の病です。人間におけるプリオン病は、クロイツフェルト・ヤコブ病と言われるもので、現在この病気の発生原因は三つ有ります。

一つは自然発症とされるもので、六十才を越えた人の百万人に一人程度が発病しています。二つ目は、以前このコーナーでも取り上げましたが、薬害ヤコブ病というもので、ドイツのビー・ブラウン社のライオデュラというヒト乾燥硬膜の汚染に起因し発生しています。三つ目が、今問題とされる牛から人への感染です。

近年、米国におけるヤコブ病は急増しています。英国滞在歴の有る一人以外は、全て自然発症とされています。百万人に一人、六十才を越えて発症するものが何故か米国では地域での集団発生や、若者に多いのが特色です。

薬害ヤコブ病の原因ライオデュラは、一九八七年に輸入禁止になっています。米国における牛肉の消費量は、膨大な政治献金を生み出しています。テキサス出身のブッシュとしては大統領選挙を目前にして、狂牛病の感染を認める訳にはゆきません。今この時点で小泉首相がブッシュ大統領に牛肉輸入再開を認めれば、最高のプレゼントになりますが、日本人には破滅の贈り物です。 (村上)

 
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