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暮らしの知恵袋
【見える家づくりで健康的な室内環境を】

【耐震補強を考える】

【シックハウスのことを正しく知って、健康的な住まいを】

【エアコンのカビに要注意】

【家の最大の敵は水】

【見える家づくりで健康的な室内環境を】

今回ご紹介するのはよつ葉の会員の方が2003年夏に新築された住宅で、京都市山科区の閑静な住宅街にあります。

 敷地はお寺の参道に面していて近所の小川ではサワガニが泳ぎ、蛍も飛び交うという環境抜群の所。お寺は桜の名所で参道沿いは桜やモミジの大木が並んでいて、この敷地内玄関脇のモミジの大木は土地購入時に不動産屋さんに切られそうになっていたのを残してもらって計画しました。秋には真っ赤に色づいて2階からきれいに望めます。残せて良かった。また、元々お屋敷があった所の様で敷石や延石がたくさん余っていたのを頂いて玄関アプローチ、カーポートに敷き詰め、植栽の周りにも立てて使い、周りの自然環境にもしっくりなじむ外部空間になりました。
 この辺りは京都でも寒く、又湿気も多い所なので太陽熱を利用する床暖房(OMソーラーシステム)を採用して冬の寒さと夏の湿度を緩和する事を考えました。さらに室内の仕上げは無垢の板、火山灰の塗り壁、月桃紙クロスなどの調湿性のある材料を使いながら、柱、梁を露出させる真壁にしたことで室内の結露も無く、気持ちの良い室内環境になりました。もちろんこうした自然素材は化学物質の問題もなく、健康的な室内環境が得られることにもつながっています。

見える家づくり集団 設計メンバー
吉川建築設計室 吉川 俊一

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【耐震補強を考える】

耐震補強工事の飛び込み営業が増えています。

◯増えている「にわか耐震補強業者」
 耐震補強工事の飛び込み営業が増えています。シロアリ駆除業者・内装業者・外装塗り替え業者・屋根修理屋などの業者が「耐震診断を無料で行います」などといった営業活動をよくやっているようですが、彼らは果たして正しい耐震診断・耐震補強工事をやってくれるのでしょうか。
 ある施主から聞いたことですが、屋根の修繕屋さんが突然来て「お宅の家の屋根瓦がずれています、このままでは雨漏りがするかもしれない、地震にも弱いので修繕しましょう、屋根の修繕をすれば耐震性も高まりますから早くやっておいた方が良いですよ」などと言われたそうです。屋根だけを直しても家全体の耐震性には全く関係がないことを私が説明したのでこの方は工事を断られましたが、「変な話しやなあ」と思いながらもプロの言うことなのでちょっと心配していたそうです。
 行政が住宅の耐震補強の必要性を言い出したとたん、にわか耐震補強業者が生まれてくる。シックハウスの問題が世間で騒がれだしたら、エコクロスなどという名のビニールクロスを使って健康住宅だといって営業活動をしだす業者と同じです。

◯最低限の耐震診断と補強とは?
 建築基準法では「震度6の地震時に倒壊しない事を前提に新築建物の設計をしなさい」となっています。やはり耐震補強を行う場合も震度6の地震時に完全な倒壊を防ぐことが最低限の目標と考えます。
 建物の診断としては、まず家の形・大きさ・屋根の重さ・壁の量・基礎の形、そして建てた年月などを見ます。また非常に重要なポイントになるのが「筋かいや柱のとめ方」であり、本来であればそのすべての部分をチェックしたいところなのですが、それには壁をはがしたりする必要があるため、まずは屋根裏を覗いたり、床下に入ったりします。ここである程度の情報が得られれば、その診断を元に家全体のバランスを考えて耐震壁を増やしたり、2階の床を固めたりして対応をします。もし情報が不完全だと思われる場合は、施主と費用のことなどを相談しながら、壁をはがす工事などを行います。
 以上の内容が「最低限の耐震診断」の考え方です。つまり「全体とポイントになるところ」を見るわけです。こうした考え方をすることなしに、単に金物を床下や天井裏に付けてもその部分だけが強化されるだけで家全体を揺るがすような大きな地震に対してはあ
まり効果がありません。参考までに1981年6月に建築基準法が改正されて耐震基準が強化されています、ですから1981年6月以前の建物は確実に耐震壁の量を増やす必要があります。

◯リフォーム時に補強するのは合理的
 外壁の塗り直しや、キッチン・洗面・バスなどのリフォームの際に耐震補強工事もあわせて行うと、単に耐震補強工事だけを行うときより余分な費用がかからず有利な場合があります。例えばキッチンの改造をする場合は配管を変更しなければならず床を撤去します、床が撤去されると床下の補強工事が自由に行え、基礎の補強工事も出来ます。外壁の塗替え時に壁の補強工事を同時に行えば、建物によっては外壁塗替え費にプラス100万円くらいで耐震補強工事が可能な場合もあります。

◯新潟中越地震のような震度6強でも倒壊しない確実な保証ができる耐震診断・補強
 (財)日本建築防災協会により今年公開された新しい基準があり、非常に精密な診断をしてそれをもとに補強設計をするようになっています。例えば東南海地震時に想定される最大震度6強の揺れが来ても少し家が傾く程度か、壁にひびが入る程度の被害に止めたいといった希望にも対応できます。現在当社で耐震補強工事を計画中のよつ葉の会員様は、この新しい診断法で耐震診断を行い、現在耐震補強設計中です。

 (財)日本建築防災協会 http://www.kenchiku-bosai.or.jp/
に誰でもできるわが家の耐震診断、耐震診断問診表があります。これを一度参考に試してみてはいかがでしょうか。

見える家づくり集団 事務局 野池

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【シックハウスのことを正しく知って、健康的な住まいを】

シックハウスにならない住まいをつくるのはそれほど難しいことではありませんし、そうした家づくりにすごくお金がかかるわけではありません。

 ポイントを押さえ、「絶対に自然素材にしなければならないところを自然素材にする」「シロアリ駆除剤などの農薬は使わない」、この2つをしっかり守れば大丈夫なのです。
 最近は自然素材の家をアピールするところが増え、どこに頼んでも同じような自然素材の健康的な住まいが実現できるように思われるかもしれません。でも見かけは自然素材の家であっても、実際にシックハウスの被害に遭っている人もいるのです。
 さて、シックハウスのことも含め、もっともっと私たちの家づくりのことを知ってもらおうと、7月から小さい規模で勉強会や体験教室、そして住まいの相談会を定期的に開催することにしました。ぜひお気軽にご参加ください。

見える家づくり集団 事務局 野池

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【エアコンのカビに要注意】

エアコン内部のカビはエアコンを稼動する夏場だけに発生するとは限りません。

 除湿をしてくれるエアコンは湿度の高い気候である日本に住む私たちにとって有難いものです。でも、除湿するということはエアコン内部に水分をためるということ。つまりエアコンの内部はカビが発生しやすくなる環境にあるということになります。
 エアコン内部のカビはエアコンを稼動する夏場だけに発生するとは限りません。エアコン内部の汚れは運転すればするほど増えますが、カビはエアコンの稼動状態とは関係なく発生することもあるのです。
 冬に暖房すると窓や壁のクロスに結露ができるとか、その結露を放っておくとカビが生えるような部屋では、おそらくエアコンを運転しなくてもその内部に結露が起きていて、カビが生えていると考えてよいでしょう。そういう意味でエアコン内部にカビが発生するかどうかは、エアコンのある部屋の位置や状態、取り付けてある壁の方角などにも大きく影響されるようです。
 エアコン内部のカビは、運転時に飛び散ってその種類によっては人の肺にカビが生える病気を引き起こしたり、アトピーや小児喘息に影響があったりします。こうしたカビの発生を予防するには日頃から運転終了時に送風運転を心がけ、エアコンからカビの臭いがし始めたら、早い目のエアコンクリーニングをお薦めします。

よつ葉クリーンサービス 深尾 昌彦

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【家の最大の敵は水】

 家を長持ちさせようとするとき、もっとも注意しなければいけないのが「水」です。水が家の中に入れば、カビを生やし、木を腐らせ、シロアリを呼び込むことになるからです。

 こうした問題をなくすためには、次のことに注意が必要です。
      ■雨漏りさせない
      ■水漏れさせない

 ここで雨漏りの原因になるのは「屋根」と「壁」です。こうした場所は年数がたつと少しずつ隙間ができて、そこから雨が入ってきます。ただ、雨漏りしていれば必ず気がつくかといえばそうではないところが厄介です。このことを狙って、「このまま放っておくと大変なことになる」と脅すような業者が頻繁にやってくるわけです。こんな業者のすべてがずさんな工事をするわけではないでしょうが、工事の内容よりも、自分の家をずっと面倒みてくれるような業者をきちんと確保しておくという考え方が大事です。
 水漏れもほとんど普段は見えないところで起きるので、気がつきくいものです。床下で起きる水漏れはシロアリ被害に直結します。また、もっとも水漏れしている場所は風呂場です。風呂場の下の木材が腐ったり、シロアリが発生したりしているところがとても多いのです。とくにタイルの目地にひびが入ってそこから水漏れする例が多く、その心配をなくすにはユニットバスにするのが適切です。
 雨漏りや水漏れという家の耐久性に重大な影響があることを防ぎ、問題が発生したときにすぐに対処できるようにするためには、「家に関するかかりつけのお医者さん」というべき専門業者を持っておくのがよいでしょう。

カミノ住設

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