大連市の状況 市政府によるSARS関連説明会議事録

1.日時 2003512日(月)午後2時〜

2.会場 富麗華大酒店 3階 五号庁

3.説明者

大連市副市長 邪良忠

      〃 衛生局副局長 梁英政

      〃 対外貿易経済合作局副局長 于涛 

4.出席者 外資系企業関係者 

5.発言要旨

(1)大連市副市長 邪良忠挨拶

5月11日の記者発表のあと、テレビ、新聞で関連報道がなされている。本日は全面的に関係情報の公開をするつもりであり、同時通訳も用意している。

(2)衛生局副局長 梁英政

(入院患者について

患者の陳氏は、5月2日に関節痛、発熱などの症状があらわれ、4日にその症状が進行したため、会社の診療所で診療を受けた後、その日のうちに入院した。現在の陳氏は38度の熱があり、白血球数は5600である。入院してから5月8日までの期間中、予防臨床科グループが観察を続け、遼寧省の医療専門家が5月9日に新型肺炎疑似患者と診断した。

また、調査したところこの患者は発症する13日前に会社の同僚であった羅氏と最後の接触をしていた。

(死亡患者について)

羅氏は、3月13日から4月8日まで中国国内のさまざまな地域に出張しており、4月5日に発熱症状が現れ、4月11日に会社の病院で診察を受けた後、4月18日に大連市伝染性新型肺炎指定病院に入院した。入院後は遼寧省と大連市の専門家が診療に当たり、治療を行ったが病状が進行し、5月2日に死亡した。このときの死亡診断は「重症肺炎多臓器不全」であった。

 そして、5月9日に遼寧省の専門家が陳氏を新型肺炎の感染疑似者であると診断したときに遡及的に羅さんも新型肺炎感染疑似患者であると診断されたのである。

(その後の対応)

大連市党委員会および大連市政府は、この2件の病例に対し、関係流行疫学調査と接触者の隔離と医学的観察が重要であると判断し、衛生局等の関係部門はこの2つの病例に対し疫病処理要案に基づき、直接または間接接触者の全ての隔離と医学観察を実行するとともに、患者の住まい、職場、それらの周辺地域の消毒を全て完璧に終わっている。現在のところ感染者は出ていない。

(3)大連市副市長 邪良忠

(大連市の防疫、治療措置についての発言)

大連市から感染疑似者を出したことは、残念ではあるが怖くはない。我々は長い期間豊かな知識で防疫に努めた。隔離の仕事も専門家の指示のもと慎重に努めているので、被害を最小限に抑えることができる。

安全であると自信をもっていえる。

大連市民は防疫に力をあわせて努力しており、国内外の企業も機材、設備、資金の面からご提供をいただき、感謝している。

今後とも社会発展のために、ご協力をお願いする。

6.質疑応答

Q. SARSの疑似症例だと確実に診断した人は何人いますか?指定病院はどこですか?

A. 診断したのは二例です。今陳氏は病院でお医者さんの治療を受けています。現在省、市の専門家達はみんな病院にいて患者の病状を観察、治療しています。中国人の指定病院は大連市第六病院で、外国人の指定病院は大連市中心病院です。

Q. 疑似患者の年齢、性別

A. 陳氏(男)52歳

  羅氏(男)44歳

Q. SARSのためにお仕事に頑張っている皆さま本当にお疲れ様です。さて、大連市に二つの疑似病例が出たのは皆さんに不安を与えています。市政府や衛生局の方では何か対策がないですか。

A. SARSは感染性の強い病気であります。(感染拡大)予防の措置としては感染源を抑えることを中心に他の総合的な措置をとります。早期に患者を発見、診断、隔離、治療する、この4つが一番重要なことです。患者と密接接触のある人と一般に接触のある人の二種類に分けます。前者は必ず隔離しますが、後者は場合によっては隔離しなくてもいいという区別があります。人の流動をなるべく減少することも大事なことです。大連は予防措置をちゃんとしているから安全です。そんなに不安に思う必要はないです。

Q. 今日は市政府から外資企業向けにこんな説明会を開いていただいて本当に有難うございます。大連にも疑似症例が二人ということは悲しいと思うとともにすごく心配です。市政府と衛生局がSARS予防のためにいろいろな対策をしているということは良く知っていますが、この二つの疑似症例はどんな形で伝ってきたのか説明していただきたいです。新聞とかTVとかいろんなメディアで電車、飛行機、船の方面で大連は気をつけて監督しているとは良く聞いています。しかし、外国に住んでいる外国人として本当に不安です。関連部門に予防の対策をもっと完璧にしてほしいです。これがひとつの問題です。二つ目の問題は4月初めごろに、北京や上海でSARSにすごく関心を持っている時、大連の某学校でSARSに感染した人が原因で大学全体を隔離したという噂がありましたが、これが本当かどうか教えていただきたいです。可能であれば市政府や衛生局を通して各業界に徹底的に指導して一緒にSARSに抵抗するよう頑張って欲しいです。

A. 先程も申し上げたとおり、羅氏は3月13日から4月8日までの出張から大連に戻ってくるまでの期間、いくつかの都市を旅行しています。発病の状況からみても輸入型の症例です。

 陳氏は遼寧省専門家グループの調査で羅氏と関係があることが発覚しています。

 また、学校は,他地域でのSARS発生を受けて予防のために閉鎖したものです。

Q. 2つ質問があります。先程のご説明によれば、羅氏は4月5日に発症した後、11日にある病院で診察を受けて18日に大連市の指定病院に転院したとのことですが、指定病院に転院した段階で疑似感染者とみなされないのはなぜかということ、2つ目は、羅氏が5月2日に死亡後すでに10日経過した現段階でもなお疑似感染者扱いであることは考えにくいという専門家の指摘がありますが、これについて衛生局の見解は如何。

A. 羅氏は4月18日に指定病院に入院したときの診断は明確なものではなく、その後の遼寧省と大連市共同の立会いの診察で遼寧省規定の診断決定によっています。2件の診断はさかのぼって確定したものです。ただし、その当時の処置は明確ではなかったものの、措置は要求された基準に基づいて行われています。

Q. 私の友人がアメリカから日本、北京を経由して大連に戻ってきますが、隔離されますか。

A. SARSに関しては、医学的監督措置をとります。具体的にはどこから来るのかによります。

Q. 大連では、SARS予防のためにさまざまな施策を講じていたのは知っていますが、新しく大連市にも疑似病例が2例出たのですから、何か新しい措置をとっていますか。また、隔離された人数は何人ですか。

A. 羅氏は既に死亡しているため現在までの接触者数は、遡って調査しています。

 陳氏は直接接触者90人余りを隔離、間接接触者は医学的観察を数十人行っています。本日も5回目のチェックを行いました。

Q. 大連市の努力には感謝しています。@今回の感染された症例は外部からのものですかそれとも市内のものですか A予防に有効的な方法はありますか B隔離はいつまで続きますか。

A. @今回の感染は、中国内出張からもどった外部からのものです。

  A昨日の午後から全面的に緻密な以下の対応を行っています。

     交通面では空港、道路、港における措置

     町内会(社区)、ネットワーク組織を通じての随時発見・報告

     発熱した患者に対する医療者の知識向上

  B(回答なし)

(注)本文の記載表現は,会場におけるメモに基づきとりまとめたものであり,実際の言い回し等とは必ずしも一致しない。

2003513

日本貿易振興会大連事務所


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