関西遼寧協会訪中団報告

 関西遼寧協会の春の訪中団は68日〜14日の日程で実施されました。各地で行われた交流や見学の様子を報告します。

 

1.参加者

  菱田 英一 会 長 日光精密工業(株)社長

  中村 憲一 副会長 近計サービス(株)会長

  川島 慶造 理 事 太平産業(株)会長

  志田  稔 会 員 ゼネラル化成(株)社長

  森下 雅喜 事務局 クリエイト大阪(株)社長

  小田 定人 副会長 協和商工(株)社長(途中参加)

 

2.現地での活動

1)6/9瀋陽市政府表敬

 これはアジア号を展示する「鉄道博物館」の事業主体である瀋陽市建設局との協議が目的であったが、先方よりの申し入れによりキャンセルとなった。

 代わりに、鉄道博物館建設現場と植物園を見学した。植物園園長は、鉄道博物館への日本からの協力と同時に、現在造園中である植物園内の「日本庭園」(大体できているが、ほとんど日本的ではない)の造園技術について協力依頼があった。

 

2)6/9国貿促遼寧省分会との夕食会

 夕食会には、陳西虹国貿促遼寧省分会副会長、川哢庠国貿促遼寧省分会副会長をはじめとして王紀元氏(元副省長)、周俊山氏(元貿促会副会長)、何成波氏(元貿促会副会長)、穆成材氏(元貿促会副会長)および瀋陽市政府王維忠副秘書長も出席され、旧交を温めた。領事館からは渡辺総領事夫妻と小林領事が出席され、日本側は、会長をはじめとして団員全員、ハルビン会で訪瀋していた小田副会長、顧問の河原寛治氏も出席され、なごやかな夕食会となった。

 

3)6/10瀋陽市政府表敬

 前日の夕食会に出席されていた王維忠瀋陽市政府副秘書長より「アジア号寄金」についての協議をしたいということで市政府を表敬した。

 「アジア号寄金」について、より具体的な実行案を作成し、慕緩新瀋陽市長に建言することとなった。なお、中国側は国貿促瀋陽市分会が案件作成を担当し、国貿促遼寧省分会が協力することとなった。

 

4)6/10瀋陽日本語資料センター開所式

 日中ボランティア活動センター(河原寛治代表)が瀋陽共同事務所3階を利用して開設を進めている「瀋陽日本語資料センター」の開所式に参加した。

 参加者は、石井康男先生(日中ボランティア活動センターの現地代表)をはじめとして瀋陽日本人教師の会が十数名、領事館代表、日本人商工クラブ代表および日本人会の方々、日本から訪中した日中ボランティア活動センターのメンバー数人、関西遼寧協会5名、中国側からは国貿促の方々、中国人教師・学生の方々など全部で60数名の参加で盛大に行われた。

 

5)天津の日系工場の見学

 天津の南東寄り、工業大学構内にある北京東明化学工業有限公司(金型および射出成形製品の生産)を訪問した。

  副総経理の竹腰英雄氏の概要説明の後、素晴らしい設備の工場を見学した。

 竹腰氏は、遅れている中国の金型技術の進展を図るべく、奥さんともども日本の自宅を売り払い天津に居を構え、後進の指導に全力をあげておられる。いくつかの問題はあるが、この3年間で大幅に前進した、とのこと。コンピュータに強い甥御さんも入社し、2002年のトヨタ自動車の天津進出に向けて仕事はきりきり舞いの様子、夢と希望を大きく感じさせられた見学でした。

 

6)旅順観光、瀋陽9.18記念館見学、瀋陽からバスで秦皇島へ、山海関・北戴河観光、列車で天津へ

  6/8旅順の水師営日露会見所、二〇三高地を観光。

  6/10瀋陽の9.18記念館を見学。

 6/11瀋陽から小型バスで錦州を経由して秦皇島へ、約8時間の行程。錦州から秦皇島までは3車線の整備された高速道路ができていて、2時間足らず。

 山海関(天下第一関、海龍頭、孟姜女陵)、秦皇島海底公園・イルカショウ、北戴河を観光した。北戴河は、6月からはきれいな街並み部分は立ち入り禁止で、「中国のフランス的海岸」を見ることはできなかった。


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