10.15蘇家屯機関区と博物館建設現場訪問記
永年の夢・特急あじあ号のSL

保存間近を実感

   友の会役員 友井川 紘一

「あじあ号保存・瀋陽鉄道博物館建設に協力する運動」が1年半を経過し、瀋陽市植物園での工事が再開されたことを受けて、本年7月に菱田関西遼寧協会会長を団長とする寄金贈呈団が瀋陽を訪問してから早や3ヶ月。たまたま今回、関西遼寧協会が遼寧省鳳城市の王市長より招待を受けて101216日の間訪中することになり、菱田会長、森下事務局長と私、さらに私が幹事をしている「関西労働ペンクラブ」の有志5名も同行させていただき、1015日に現地の進捗状況を見てまいりましたので報告いたします。

                                 戻る


◎保存車輌は全て化粧直し完了

 1015日午前、蘇家屯機関区を訪問。保存運動の中でも一番困難な作業が蒸気機関車の改修だと常々考えていた私の目に、機関区の正門からすぐ右手にピカピカに並んだ蒸気機関車の姿が飛び込んできた。それでも森下さんと私は半信半疑で、「23輌の改装は終わったみたいですね。」と話をしながら近づいてゆく。次に出た言葉は「オー」という感嘆詞だった。そこにあったのは、今回建設される仮称「鉄道博物館」に保存予定の、日本製の旧満鉄特急「あじあ」のSL(パシナ型1934年製)のブルーに塗装されたピカピカの姿。さらに特急「はと」のSL(パシハ型1929年製)やアメリカ、ロシア、チェコ、ルーマニア、ポーランド、そして中国製の15台の全ての蒸気機関車が改装され、ピカピカに化粧直しされた雄大な機関車の群れがあった。私は想像もしていなかった予想外の現実に、同行者から「少年みたいですね」と言われたほど、有頂天になってカメラのシャッターを押し続けて走り回ってしまった。そして、私たちの保存運動の達成を強く確信した。

改修された特急あじあ号のSL・パシナ 改修前、今年7月の姿
改修された「はと」 改修前の「はと」(今年7月)

                                      戻る
     

11月には建家の屋根が付く予定

 午後、瀋陽市の東北にある瀋陽市植物園内の鉄道博物館建設現場へと車を走らせる。

 7月の訪問時より相当工事が進んでいる。(2頁の写真参照。)

 11月には屋根を付け、そして蒸気機関車をトレーラーで現地搬入する道路の建設と博物館敷地全体の建設(一部で石垣の建設が始まっていた)にかかり、来春には確実にオープンできるとの関係者の話であった。


植物園内の博物館工事現場、もうすぐ屋根がのる   

                                      戻る
      

さらに寄金を集めよう

 あじあ号をはじめとする世界各国の希少な機関車を集めた瀋陽鉄道博物館のオープンは、いよいよ来春に迫ってきました。

 高度成長を続ける中国ではありますが、国有企業の合理化やWTO加盟後の競争激化の中で、政府の予算は決して裕福なものではありません。むしろ、日本の人々の熱意に応えるべく、鉄道博物館建設のために無理をしてでも予算化したというのが実情でしょう。

 昨年来協力をお願いしてきた建設寄金は、現時点までに約1300万円が寄せられ、今年7月にはそのうちの1200万円を瀋陽市に寄付しました。

 来春の博物館オープンに向けて、更に更に多くの寄金を募集し、瀋陽市政府に贈呈しましょう。

 まわりの方々にも呼びかけていただいて、この運動が成功するようにご協力をお願いいたします。

 趣意書等の資料は事務局にありますので、必要な方はお申し付けください。

・事務局 茨木市東太田1-3-55

     瀋陽鉄道博物館友の会

・郵便振替口座 00900-0-112964

     関西遼寧協会・あじあ号基金

                                 戻る



来春大訪中団を計画

 鉄道博物館のオープンが、来春とほぼ確実になりました。瀋陽は相当寒いので、11月中旬から3月まではコンクリートが打てません。4月に工事を再開しても、仕上げに12ヶ月はかかるものと思われます。

 暖かくなる5月か6月に、博物館オープンの予定も見ながら、大訪中団を計画します。来年2月後半にはご案内をお送りしますので、ぜひ多くの皆様のご参加をお願いいたします。


居並ぶ機関車の前で(蘇家屯機関区)

                                    戻る



  第5号 2002.11.8発行

10.15蘇家屯機関区と博物館建設現場訪問記
保存車輌は全て化粧直し完了
11月には建家の屋根が付く予定
さらに寄金を集めよう
来春大訪中団を計画