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新しい年が始まりました 関西遼寧協会 会長 菱田 英一 昨年末の共産党大会では、古くからの幹部が引退して大きな若返りが図られ、さらに中国共産党の歴史を画すといわれる「3つの代表」も認証されたようです。 最近の新聞報道を見ていると、胡錦涛書記をはじめとする新しい幹部たちの「誠実さ」が次々と報道されています。「偉大な」領袖であるよりは、「人民のことを思う」幹部として強調されています。 昨年の共産党大会に引き続いて、今年は各地方都市から中央に向かって人民代表大会が開かれています。 大連市人大では、夏徳仁市長を選出したようです。この方は、遼寧省の筆頭副省長で、まだ40代の後半、新進気鋭の省の幹部の一人です。昨年の瀋陽鉄道博物館建設促進の運動の中でも、省の側からいろいろなご尽力をいただきました。 これから省の人大、そして全人大へと続き、新しい政府の執行体制ができあがっていきます。 今年も中国は大きく変化しながら、高度成長は引き続き継続し、外資導入も積極的に呼び入れ、中国全体を高成長のるつぼのようにしながら、突き進むものと思われます。同時に中国は、さらに安くて安定した労働条件を求めてアジア・中東・南米等に海外進出を始めており、獲得した外貨を元に、この傾向は更に進むものと思われます。 このような変化を総合的に見るとき、共産党がだんだんと「共産色」をなくし、国民の党に変質していき、国家そのものも「国民国家」に変わりつつあるように思えます。政治改革は経済改革よりはるかに難しいのでしょうが、経済改革の外堀がすでに埋められた今、政治改革も加速度的に進むかも知れません。 中国の高度成長を引っ張る力として、外資企業と中国内の非国有企業があげられます。気がつくと、日本の地元の大手電機メーカーの工場は閉鎖されていて、いつの間にか中国に工場を建てて、中国経済の牽引力になっていた。進出の可能な下請けは付いていくけれど、置いていかれた企業にはもう仕事はまわってこない。パートさんは首切られ、正社員さんも早期優遇退職か他工場への転勤を迫られる。 力を付けた中国の企業による、技術を持った日本企業の買収も始まっています。この傾向は、今後ますます増えるでしょう。 経済的に落ち込み、自信を失った日本経済は、昇龍の勢いの中国経済−「中華」経済圏によって呑み込まれてしまうかも知れません。日本国内で存続していくことが不可能になり、たとえば中国に進出することによって企業としての活路を開いていくとき、企業は喜んで「中華」経済圏に参加したと考えられます。そこを、「中国に協力してあげるためにきている。」とか、「主体は日本で、日本経済のグローバルな1出先だ。」と考えていると、相対的な力関係や将来の自分たちの立場を見失うことになるのではないかと思います。 最近の中国の経済的発展や華人世界の団結ぶりを見ていると、米州経済圏、欧州経済圏につづいて「アジア経済圏」が形成されつつあるように思います。まだどこが主導権を取るかはっきりしませんが、まず日本はだめでしょう。確たる政策と指導力がないし、経済力もがたがたですから。やはり中心は中国にならざるを得ないでしょう。アジアの構成員がよく話し合い、「アジア経済圏」を形成していくことはいいことだと思います。通貨は1つ、国境はなく自由に移動ができ、自由に物流ができる。おもしろい世界になるだろうと思います。 |