眠っていた「パシナ号」が目を覚ます。世界8カ国の13台の機関車とともに、中国瀋陽市植物園の一角に保存・展示されようとしています。

 「パシナ号」は、19301940年代に、中国東北部を平均時速100Kmくらいで走った特急「あじあ号」の牽引車です。終戦後、他の列車とともに中国瀋陽で保存され、1980年に鉄道ジャーナル社の竹島紀元氏に発見され、竹島氏らによる数年間の修理の後、自力走行まで成し遂げて以降、再び瀋陽市蘇家屯で屋外保存されてきました。

 1998年、中国遼寧省瀋陽市は、これらの列車を「忌まわしい歴史の産物」としてではなく、当時の世界人類が作り出した「人類科学の結晶」として屋内保存を決めました。これが瀋陽鉄道博物館構想のスタートであり、1999年、2000年と実施されてきました。

 しかしこの事業は予算不足のために、20007月に停止されました。中国・瀋陽市では、いま国営大企業のリストラの中で、より緊要な分野に予算を配分せざるを得なくなったのです。

 「あじあ号」を含めて世界8カ国の列車を保存・展示するためには、世界各国からの資金援助が必要です。中国を相手に仕事をしている人たち、中国に興味を持っている方々、鉄道ファンの皆様など全ての人々に、あじあ号保存・瀋陽鉄道博物館建設のための基金にご出資していただきたく呼びかけます。私たちが出資する1000円、1万円、2万円で「あじあ号」を含めた鉄道博物館ができ、歴史の産物として後世に残すことができれば、こんなすばらしいことはないでしょう。そしてこのことは、日中両国人民の交流を促進させ、日中友好を発展させるものともなります。

 ぜひ多くの皆様のご協力をお願いいたします。

 

 2001418

 呼びかけ人 菱田 英一 NPO法人 関西遼寧協会 会長

       竹島 紀元 (株)鉄道ジャーナル社  社長

       石塚 嘉彦 鉄道研究家

       生地 健三 鉄道画家

       山崎 正盈 SL設計家

       佐藤 吉典 車両(鉄道)産業労働組合協議会議長

       和田 貞夫 元衆議院議員